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なぜこんな設計なんだろう…

これは建築の現場に立つとたびたび湧き上がる疑問です。
実際の現場に立つと設計通りでは実態にそぐわないもの、正しくないものに出会うことも珍しくありません。そんな時には「もっとこうしたらいいのに」「ここをこうしたらよくなるのに…」と歯がゆい気持ちになります。
現場の棟梁が家を建てていた時代…、それは住む人と作り手がお互いに顔が見えていた時代でした。住む人が、使う人が何を求め、それにどう応えるか、一緒になって作り上げていた時代でした。しかし、現在では現場の職人だからこそ気づく改善点、アイデアを、実際に利用されるお客様に伝える術がないことがほとんどです。
規格化された商品、業者を取りまとめる工務店(代理店)など、合理化の中で得られたものも多い反面、昔ながらの良さが失われてしまっている現実もあります。

効率化の過程でそぎ落とされた「無駄」の中に、実は捨ててはいけない「大事な意味」が潜んでいたかもしれません。もしかしたら本当はその意味を知っていながら、なんらかの制約でメリット、デメリットの天秤にかけた結果、敢えて一緒に捨てなければいけなかった状況もあったかもしれません。そうして、忘れ去られていった意味がそこにはあったのではないでしょうか?

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そこにはどんな意味がある?

高度成長期を経てみんなが一様に追い求めた成功モデルがあった時代から、それぞれの趣味嗜好、多様性が認められ、実現できる時代に移り変わっています。

その中で失われてしまった意味、逆にもはや意味を失い形骸化したまま残ってしまったもの…。そこにはどんな意味があったのか。さまざまなモノ、コトが持つ意味をもう一度見つめ直し、10年後のスタンダードを見据えたモノ作りをしたい。そんな思いが集まって、imi desginは生まれました。